大洋酒造の歴史は、地元の14の蔵が合併した時から始まります。年表によれば、1945年下越銘釀株式会社、酒名「越の魂」として発足し、5年後に大洋酒造株式会社「大洋盛」に改名しました。前身の蔵元には、「好色一代女」(1686年)よりも古い1635年(寛永12年)創業の蔵もあり、それぞれには堂々として続けてきた誇り高い歴史と伝統があります。
ひたすら「美味い酒」造りに徹しきた大洋酒造さんの歴史には、全国に先駆けて吟醸酒を販売(1972年)したことがあげられます。当初製造課長の発売提案に全社あげて反対しましたが、課長の熱意に押されて20本だけ瓶詰したとの事。ラベルは社長が手書きしたものを使い販売したところ、初めに7,8本売れその後10本まとまった注文が入り、ラベルを石版刷りに切り変えたそうです。この「大吟醸大洋盛」第一号を発売して以来、ご返送いただいたご愛飲者の名簿は通し番号保存され、社宝になっています。又酒瓶を入れる桐箱の表番号は、歴代の社長より手書きされていました。
大洋酒造さんでは毎年、「五百万石」、「たかね錦」、「越淡麗」を蔵人が栽培しています。、今や新潟県の代表銘柄にもなった五百万石と山田錦を掛け合わせた「越淡麗」の開発にも携わり、この田植え、稲刈りには飲食店さんも参加されているほど。(大洋酒造越淡麗稲刈り会)そのお米と磐梯朝日国立公園朝日連峰から発せられる無機分の少ない軟水で新潟の*名工が造りだすお酒は全国新酒鑑評会で金賞・入賞を何度も受賞されています。
*にいがたの名工 ” とは新潟県内に在住し、各種技能競技大会の入賞経験を始め、県内外で高い評価を得ている、きわめて優れた卓越技能者のことです。新潟県知事によって認定されます。
田澤勝杜氏「地元の米、水を使い地元の人達と酒造りをする。飲み飽きないお酒、沢山ん飲んでも疲れないお酒、そして料理に合うお酒を造る事をもっとうに、勘、技術だけではなく時代に合わせた酒造りをしていきたい。」とおっしゃっていました。お話を伺って米造り・酒造りに対する真摯な姿勢と、厳しさ、そして伝統はいきものとして伝統に捕らわれず日々改善してお酒造りをされている大洋酒造さんのお酒を是非飲んでみたいと思いまいました。又大洋酒造さんではお酒を試飲出来る和み蔵入口脇に仕込み水を飲める設備があり試飲も出来、古くから酒の仕込みに使用してきた土蔵蔵(要予約)の見学も出来る。
所在地 | 新潟県村上市飯野1-4-31 |
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TEL | 0254-53-3145 |
FAX | 0254-53-3148 |
代表者 | 村山智 |
営業時間 | 午前8時30分~午後5時 |
定休日 | 年末年始 |
自社WEBサイト | http://www.taiyo-sake.co.jp/ |
販売商品 | お酒 リキュール、お酒を使った商品(酒風呂パウダー) |
店舗での商品購入 | 可能 |
蔵見学 | 可(要予約・土蔵蔵のみ) |