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普通の農家の佇まい…知る人ぞ知る麹店

明治23年創業の寺沢麹店は、124年続いている糀店。創業当時から、糀は農家の畑仕事をしながら副業として作っていたとのこと。主に農作業のない冬に作っているそうです。味噌も創業から作っていましたが、売れるようになったのはしばらく後のことだそうです。温泉宿やホテルなどに卸していたところ、口コミで広がり、東京の方から買いに来られる方もいらっしゃるとのこと。

一年間寝かさないと売らない…。無添加・手作りの味噌。

一年間、しっかり寝かさないと売らない、無添加・手作りの味噌。その為、少量しか作ることが出来ません。せっかく買いに来られても、も う味噌がないということも多いとか。材料も近隣で作られるコシヒカリと、国内産大豆。塩は卸業者から、甘めの良質な塩を仕入れられています。味噌に使う大豆は、薪で炊いて煮ます。朝3時に起きて薪で炊いた豆は、ふっくらしてまろやかになるとのこと。なのにとてもお安くて、反対に「安い材料なのでは?」と原料を聞かれる方もいらっしゃるそうです。また、寺沢麹店さんでは、農家の仕込み味噌も作られていらっしゃり、そこの農家で作られているお米で作っ た糀を持ち、そのお宅まで出向いて味噌を仕込まれるそうです。

お母さんと一緒に「嫁入り」した100枚のへぎ

糀は木のへぎを使って丁寧に作られています。お母さんが結婚式を終えてこの家に来ると、100枚の新しいへぎが届いていたそうです。今でもそのへぎを使って、寺沢麹店の美味しい糀は作られます。

美味しいって喜んでいただけることが何よりの報酬

熱を起こして作ります。手間はかかりますが、美味しいと喜んでくださる、それだけの為に作り続けています。 お母さんは語ります。「作ることを止めては、ご先祖様たちに申し訳ないって思いで作り続けているんです。私たちは儲けようと思って作っていません。美味しいって喜んでいただけることが何よりの報酬です。」

「木の桶に味噌出来るのは木の桶に越したことはない。」

木の桶で作るのは、桶の手入れもなかなか大変です。衛生面や作業効率を考えるとプラスチックの桶が良いのですが、木桶はそれ自体に菌が住み着くので、寺沢独自の味が作ることが出来ます。先代も「木の桶に味噌出来るのは木の桶に越したことはない。」とおっしゃっていたことが、お母さんの頭の片隅にはずっとあるのだと語られていました。

農家のお母さんが長い伝統の製法を守りつつ、丹精込めて作る糀や味噌。ぜひ一度ご賞味下さい。

所在地 村上市七湊1540
TEL 0254-52-4559
FAX なし
代表者 寺澤千鶴子
営業時間 TEL連絡後、随時受付
定休日 なし
自社WEBサイト なし
販売商品 糀、味噌
店舗での商品購入 可能
蔵見学 不可
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