慶応元年1865年。(149年前)大和屋和吉が酒を醸し、創業となりました。 後に「大和屋」は屋号に、「和吉」は代々襲名。現社長が八代目「和吉」を襲名されています。当初は「栄三輪(さかえみわ)」という銘柄を造られていました。名の由来は、酒造りの神を祀った奈良の「三輪神社」から来ています。屋号の「大和屋」も奈良が由来とのこと。
19世紀から20世紀前半にかけて活躍した日本画家・小川芋銭。放浪の旅の途中、先々代と懇意になった芋銭が命名されたとのこと。始めはえい星と命名されたそうですが、通称として「酔星」と呼ばれ続け、最後には「酔星(よいぼし)」という銘柄となったそうです。酔星は今でも地元・五泉で愛され続けている銘柄です。
五泉市は「五つの泉の湧くところ」と言われる程、昔から水が豊富で水質が良く、酒造りには適した場所でした。その五泉の名峰「菅名岳」の「どっぱら清水」は炎暑でも涸れることなく、大雨でも濁ることのない豊かな水量を誇る湧き水。その水で酒を造りたい…。そこから生まれたこだわりのお酒が「菅名岳」です。
菅名岳の仕込み水は、「どっぱら清水」が寒の入りから九日目に湧く、一年で一番澄んでいる「寒九の水」です。この寒九の水を汲む為、タンクを背負い雪深い山道を片道1時間半をかけて水汲みを行います。ちなみにこの「寒九の水汲み」は、毎年ボランティアを一般公募しており、今年で23回目となるとのこと。参加者も年々増え、県外はもちろん、海外の方まで参加されているそうです。もちろん、水汲みは容易なことではありませんが、参加された方は「自分も最高の酒造りの一端を担っている」と、誇らしい気持ちで行われているそうです。
そして酒米は、蔵人自らが育苗から、田植え・稲刈りまで行い育てたもの。酒蔵が栽培段階から手掛けることで、安全な原材料の確保と高品質な酒造りを実現することが出来ました。
菅名岳は、誰もが仕入れられるお酒ではありません。越後泉山会という会員のみが販売出来るというお酒です。安さを訴求するのではなく。上記のように水から米までこだわって作った、その価値を解っている場所で売りたい。だからこその限定流通なのです。
フランス料理でおなじみの「エスカルゴ」は合うワインとなると、なかなか難しいとも言われていますが、先にご紹介した美味しんぼでも「この越乃鹿六とエスカルゴを組み合わせてみてください。するとガーリックバターのしつこさが洗い流されて食べた後がスッキリする!それでいてエスカルゴの野趣豊かな味がいっそうクッキリ浮ぶ!」と絶賛された越後鹿六。その越後鹿六を「世界中の貝料理と合う」と銘打ち、Japanese sakeとして輸入用としてわかりやすく模様替えされたKAROKU。ワインボトルと見間違うほどのスタイリッシュさに、今までの買い手とは違う若い女性が手に取って購入されるそうです。
取材に応じて下さった近藤社長は語ります。「目指すは本物。飲み手に対して媚びない。これが本物を造っていくための要諦です。また、KAROKUのような商品を造ることで、今まで日本酒を飲む機会がなかった女性や若者、外国の方に本当の日本酒の良さを知るチャンスを広げて行きたいと考えています。」
所在地 | 新潟県五泉市吉沢2-3-50 |
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TEL | 0250-43-3187 |
FAX | 0250-43-3188 |
代表者 | 近藤 伸一 |
営業時間 | 午前 時~午後 時 分 |
定休日 | |
自社WEBサイト | http://www.suganadake.com/index.html |
販売商品 | 越乃鹿六/菅名岳/KAROKU/すがな 他 |
店舗での商品購入 | 可能 |
蔵見学 | 不可 |